proud of the work

このブログは私がステキだと思った作家さんやセラピストさん、講師の方などの作品を通して、その方の考え方や向き合い方などをインタビューし、まとめたサイトです。

#03:OSTARA 鬼頭千登世さん

今回のインタビューは、私のリンパドレナージュの先生でもある鬼頭千登世さんです。
一番最初に『人の身体に触れる仕事』としての基礎や心構えなどを教えてくれた方でした。
現在、自宅サロンや地元のイベントはもちろんのこと、フットワークも軽い方なので名古屋方面まで出張し、活躍されています♪

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---- リンパドレナージュを始めようと思ったキッカケは? それはいつ頃なの?
 
2007年の6月くらいかな?
キッカケは、同居していた小さい頃、よく肩叩きとかをしてあげていたおばあちゃんの体調が良くなくって、専門的な知識とかが付けば、もっと体にいいことをしてあげれるかなぁって思って。
旦那さんも疲れて仕事から帰って来るから、そちらも何かやってあげれるかなっと。
その前の年に『アバター®️』の“意図的に生きるを学ぶコース”に参加した時に、
「私がなりたいと思う人なら、どんな現実を創るでしょうか?」
って質問されて、そこから「私は人をケアしたいな」って思ったの。
その流れで先生を探して、「この人から習いたい!」って思った人に出会って、習い始めたのがキッカケだね。
 
---- その前にも何か習っていなかったっけ?
 
通信教育で筋肉と骨の作りと、運動能力を上げるためのストレッチみたいなものの講座のことかな?
 
---- それもおばあちゃんや旦那さんをケアしようとした知識なの?
 
それは自分のためかな(笑)
歩いたり走ったり、そういうことは習ったりはしないじゃない。
早い人もいれば遅い人もいる。
そのパフォーマンスを上げるには、どうしたらいいのかなぁって。
ちょうど下の子生まれて1年半くらいした頃だったからね、自分のために始めたんだと思うよ。
 
---- いろんなケアの仕方がある中で、どうしてリンパドレナージュを選んだの?
 
『リンパ』に魅かれたんだと思う。
知識として『リンパ』っていうものが身体の中にあって、血液みたいなものが流れているっていうのは知っていたけど、それとマッサージとがどういう風に組み合わさっていくんだろうと、それも気になったし。
なんとなく”それ”を流すと、調子良くなる気がして……本当に直感なんだけど。
でもね、それまで足つぼマッサージとか整体とかほぐしとか、大好きでいろんなものを受けてきたんだけど、リンパマッサージは受けたことがなかったんだ。
そんな中で『セルフケアを学ぶ健康講座』に行って、そこで先生を見つけたの。
おばあちゃんや旦那さんを癒すためというものも持ちながら、まずは自分のカラダで実験してみよう!みたいな(笑)
リンパっていうものを日常的にケアしてもらうための、中日文化センターの講座だったの。
その時は、自分のカラダのことだし、お月謝も安いし、別にディプロマみたいなものは必要じゃないと思っていたけど……。
いい先生に巡り合ったなぁ。
なんだかホッとする人で、物腰も柔らかいしね。
 
---- 先生が他の技術をやっていたら、その道に進んでいたのかな?
 
『リンパ』っていう言葉に魅かれて講座に行っているから、先生が他の足つぼとかやっていたら、私はやっていなかったんだろうね。
でも、オーストラリアのフラワーエッセンスのケアやフラワーカードも先生がやってて、私もそれを習ったんだ。
「お花の力も借りて、人を癒す」
もっと辿るとフラワーアレンジメントとかやっているアーティストさんでもあるんだよ。
マッサージごりごりで来ているわけでもないし、別のところ入って、いろんなことを経て”心と身体を繋げる”ってところに着いたみたい。
オーストラリアのお花のアレンジメント
オーストラリアのお花を使ったエッセンス
オーストラリアのお花のボディクリームでのマッサージ
最後に、リンパドレナージュの資格を取ったらしいよ。
 
----- なるほど、そういう経過を経て行きついたんだね。
 
あの先生で良かったなぁと思ってる。
『絶対、先生に付いていきます!』っていう熱いものではないんだけど、縁っていうかね、それは本当に良かったと思ってるよ。
 
---- 10年続けている原動力は?
 
やっぱり『好き』だからかなぁ。
私の場合は、知り合いとかお友達とかに教えて、もしくは施術をしているだけだからね。
のんびりやっているから、ここまで続いたんだって、この前お風呂に入っている時に気づいた(笑)
汗水たらして『絶対コレでやっていくぞ!!』ってやっていたら、途中で続かなかっただろうし、好きじゃなくなっていたかもしれない。
でも、今がその(理想の自分への)途中だと思うと”好き”が原動力でやれているんだと思う。
だから、無理はしない。
これで自立しようとか、経済も成り立たせようとかも思っていない。
嫌なことはしない。
自分を守りながらやっている(笑)
 
---- でも、それって大事だよねー。
   自分が体を壊したり、家族がバラバラになったら、それは違うものね。
 
そうなんだよね。
自分もケアしながらやらないと、他の人のことをケアあげれないよね。
よく「施術をしていると、疲れませんか?」とか聞かれることない?
疲れないよね?
それは、違うと思う。
そこまで信念を感じていないのかなー、そこまでやっていないかもしれない。
プロじゃないね(笑)
 
---- そんなことはないと思うよ。 
   私はちーちゃん(鬼頭さん)が自然体で仕事を受けて、
   それをこなせているのがいいと思うんだけどな。
   自宅サロンをしているメリットを感じるときは?
 
”自分らしさ”は出しやすいよね。
どこかのサロンに働きに行くとなると、そこのサロンの雰囲気とかやり方や技術に合わせないといけないじゃない。 整合性を取るっていうかさ。
自宅サロンだったら、自分の空間や技術に責任を取ればいいもんね。
 
---- お客さんの反応で嬉しいのは? 手応えを感じるときは?
 
「ああっ、寝ちゃった💦」って言われたときかな(笑)
どうしたって緊張が強い人とかいるじゃない。
ずっと力が入っている人、目が閉じれないくらいピリピリしている人、力が抜けれない人とかが、だんだん何も言わなくても、家で寝ているくらい脱力していくと嬉しいね。
家に帰ってから、夜、何度か目が覚める人が「マッサージを受けた日は、朝までぐっすりなんだわ✨」とか聞くと嬉しいよ。
そんなこと言われると、素直に喜ぼうと思う。
 
前はね「スゴイね~っ、さすがだわ」とか言われても、「私がやったからじゃなくて、技術自体が良いから、誰がやってもそうなるんだよ」って謙遜してた。
それを止めたの。
「私がやったから、良かったんだな」って、素直に受け止めることにしたの。
 
---- それは、どんなキッカケで?
 
癒されてスッキリした顔で「ヨカッタわ~✨」って言ってくれてるのに、『いえいえ、そんなことありませんよ』って謙虚にしてるのって、その人に失礼だなって思えてきちゃって。
 
それまで「謙虚でなきゃいけない」って意味を、履き違えていたと思う。
人に技術を教えれるようになって、変わってきたと思うんだ。
 
「教えてもらえてヨカッタ」って言ってもらえるようになって、その人にとっていいことを教えてあげれていること。
私がその人に伝えられているっていうこと。
その人にとって、きっと良いことだったんだと思えるようになったよ。
必要としている人に、この技術が届くといいなぁって思うようになったんだね。
 
前までは「謙虚は美徳」
窮屈だけど、でも、主張するより楽だとも思っていたからね。
 
---- 今はだいぶん違うね。 私が知っているちーちゃんではないな。
 
昔はそうだった。
教えれるようになって変わったね。
”なりたい自分”に近いかな? まだまだだけどね(笑)
 
---- この先、どんなドレナージュ技師になっていたいなという目標はある?
 
未病の状態や、病気を防ぐ一環として
疲れ切っているお母さんや、頑張っているお父さんとかをケア出来たり、息抜きの場所やメンテナンスの場所として提供していけるといいなと。
先生としてというよりは、セラピストとして人を癒していけれればいいなぁって。
ひとつにハマりたくないんだろうね(笑)
 
それとね、”答え”を直接あげたくないんだ。
 
---- 答えを引きだす力を与える?
 
施術をするにせよ、先生として教えるにせよ、ただ話をするだけにせよ、家に帰ってから「そういえばあの時の施術が良かったのかな…?」とか「こんな話をしたから、今スッキリしているのかな?」とか。
 
---- 気付くためのヒントを与える感じ?
 
「私がやったわけではなくて、あなた自身なんだよ」って気付いて欲しい。
 
---- カウンセリングに近い?
 
うーん、最近はやっていないけどね。
時間もかかるし。
この先どうなっていくのかは、分からないな。
 
---- この先はいろんな方向へ発展する可能性があるんだね。
 
持っている能力で、楽しく生きようと思ったんだ。
素人の感性で、プロの仕事が出来るとイイね。
 
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◆あとがき◆
いつでも”ニュートラル”な鬼頭さん。
このイイ感じに力の抜けた感が、とても良いのです☆
四角四面で融通の利かない私からすると、本当に本当に憧れに近いものがあります。
 
ニュートラルだからこそ、すぐにギアチェンジが出来るし、きゅっと停止することも出来る。
体力を温存して、次のステップに移ることも出来る。
 
簡単そうにみえるけれど、これが出来る人は、本当に数少ないと思います!
これが自然体で出来ているんなんて、ほんとにスゴイ!!✨✨
「”絶対”は無い」という鬼頭さんのブレの無さも、ステキだなと思いました☺
 
教えてもらっていた時には、こんな話をしたことがなかったので、新鮮でしたよー☆
自宅サロンのHPにも書いたことがありましたが、初めて「人のカラダに触れる仕事を教えてくれた人」が鬼頭さんで、本当に良かったと思います。
 
私のセラピスト人生、スタートは間違っていないと心から思います💕