proud of the work

このブログは私がステキだと思った作家さんやセラピストさん、講師の方などの作品を通して、その方の考え方や向き合い方などをインタビューし、まとめたサイトです。

#01:sana_kago 村瀬早苗さん

記念すべき第1回目のお客さまは、”sana_kago”の村瀬早苗さんです✨

 

愛知県高浜市で、紙バンド手芸の教室をされています。

かごやバッグはもちろんのこと、私は去年、クリスマスリースを作ってもらいました!

コレがまた、色合いも風情も大人テイストのステキな作品だったんですっっ💕

そんな作品を作り、教室を開催している早苗さんに、今まで気になっていたいくつかの質問を答えてもらいました。

 

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- 始めるキッカケは?

ハンドメイドの作家をしてイベントとかに出店していた頃、通っていた子育て支援の方から声を掛けてもらって働き始めたことから。
そこでパンの講師をお願いされたり、ハンドメイドで入園グッズつくりの講座をするところから始まっているの。
子育て支援の仕事は楽しかったけど、業務をやりながら講師の準備とかも一生懸命やりすぎて負担が大きくなってきたの。

でも、いろんな人に会って講師をしていると、
「頑張って、ここまで出来ました!」「またやりたい~」とかうれしい報告が聞けると、とても楽しいし嬉しくって。
自分の知っていることが人の役に立つことが嬉しかった。
それなら、この場所で仕事としなくても、自分で先生をやっていくのも、ひとつの手かなって考えてきていて。
生活が懸かったいるわけでもないから、自分の充実感も求めていくなら、それもありかなっと。

- 紙バンドはいつから?

たまたま、職場で『紙バンド』の存在を教えてもらって。
「自分にもやれるのかな~」ってところから始まってる。
紙バンドサークルを立ち上げて、本も買って、いろんなモノを挑戦していくうちに、本の巻末に”(協会の)認定講師養成講座”っていうのを見つけて、それと講師経験やその時のいろんな想いが合致しちゃって「先生としてやってみよう!」って気持ちが出てきた。

養成講座は、結局全部受講しなかったんだけどね(笑)

ハンドメイドを初めてから、子供たちが寝静まった後、そこから自分の時間が出来て、没頭できるようになると、毎日が充実してきて、まだ小さくてまともに話の出来ない子供たちと過ごす時間が、苦痛じゃなくなったの(笑)

子供と過ごす時間は、母の時間。
寝静まってからは、自分の時間

切り替えができるようになって、毎日が楽しくなってきた。

でも手芸は趣味でもなかったんだよ。
学校の家庭科程度。
ある時、モノを作ることが好きだと気づいていて旦那にその話をしたら、
「そりゃ好きだろー」って(笑)
その時に、自分を客観視できたんだわ。

- どうやって活動の域が拡がっていったの?

別に販売や商用目的だけではなくて、ただ紙バンドで作って製作していることをインスタグラムに載せてみると思わぬところで反応があって。
『カゴを作っている人がいる。 単発だけど市の講座で教えている』
ってことが知られくると、
「こんなものまで作れるんだ!」とか「可愛いですね~」から始まって
「日程の都合で行けなかった。 次の予定を教えてほしい」とか、いろんな反応が返ってくる。

その中で友達から、
「先生をしている人を探しているから、紹介してもイイ?」って聞かれたところから、小垣江(隣の市)市民センターの方と繋がって、今年の5月から10回コースの市民講座を受け持つことになったの。

- この講座は大きな転機だったのかな?

  大変だった?

初心の人でも出来るのか。
10回のコース、飽きずに来てくれるのか。
自分の作品に愛着を持って、講座後も使ってくれるのか。

養成講座の認定講師にならなかったから、そこの見本ももちろん使えないし、どんなものが求められるのか、ちゃんと伝えられるのかすごく悩んだ。
サークルのメンバーにアシスタントをお願いしたり。
大勢の大人の前で講師なんてしたことなかったから、ものすごく緊張もした。
でもね、いろんなことがいっぱいあったけど、すごーーーーーく楽しかったの。
やっていくうちに緊張もほぐれてきて、
「先生、最初と笑顔が違うね」って生徒さんから声をかけてもらったり(笑)

 


- 初心者向けに、何から作ることになるの?
  最終的なゴールは?


最初は簡単なカゴからスタートして基礎を学んで、最後にバッグ。
バッグを作りたがっている人って、多いのかなーって思って。
昨日、たまたま来てくれた人が講座で作ったバッグを使ってくれていたんだ。
それが、すごく嬉しかった✨
大変だったけど、長く使ってもらうために、持っている色を全部持って行ったの。
同じ赤でも、いろんな赤があるじゃない?
濃い赤や、明るい赤とか-----。
大変だけど、気に入った色を使って作れば、愛着も沸いていくかと思ったの。
それを見たときは嬉しかったよ。

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- 理想の先生像は、どんなひと?

『キャンセルポリシーが必要でない先生』かな?

”人が喜んでくれることが、嬉しいと思える人”

”人のためにやってあげて、嬉しいと思う”とは違うよね。
本当に他人が”心から嬉しいっ”と思っているかなんて、私には分からないし。

あなたのために”やってあげてる”と思うから腹立たしい。

人のためにやっているのではなく、私がやりたいと思っているからやっている
--- 嬉しいと思うのは、自分自身だから。

それを忘れていけないと思う。
そこが崩れると、キャンセルポリシーが必要になるんだと思うよ。
調子に乗らないようにしないと(笑)

- この先、どういう先生、こういう作家さんでありたいと思っている?

本を見ていてステキな作品があると、影響を受けて、その作品に近づいちゃうというってことがあって。
熊本に18年近く講師をしている人で、その方からステキな作品を買いたいとお願いしたら、快く返事が来たの。
私がどういう活動をしているのかネットでもすぐにわかるし、真似されて嫌な思いをする人もいるから、心配していたんだけどね。
作った作品をネットにあげると「良くなってきましたね」とか、わざわざコメントも下さるの。

その人がおっしゃっていたのが、
「オリジナリティだとか私の作品だっていうけど、”かごを編む”っていうことは、ずーーーと昔から籐やら竹やらを使って編んできたことで、誰かの編み方云々ではない」

そういう考えがいいなぁって思っている。

「私のオリジナル」とか「真似した!」言い始めると、窮屈だなって思うの。
一生懸命作ったものを真似されて、悲しい気持ちも分からないでもないけど…。
私が人に真似されるほどの作品を作っていないっていうのもあるしね(笑)
できれば、そういう気持ちでいられるといいのかなって。
いろんな考えがあって、みんなと楽しめるといいなぁと思ってるよ。

あとは、昔私がハンドメイドにハマって子育ての息抜きになったように、紙バンドを通して息抜きが出来たり憩いの場みたいになれたら嬉しいなぁ。
私の楽しさが伝わるといいなと思ってます。

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◆あとがき◆

イベントとかで会ったりするお友達ですが、こんなにしっかり・みっちりと作品に対する思いを聞いたのは初めてのことでした!

改めて話をしてみて、こんなにいろんなことを考えていたのか!と感心させられることばかり!(๑⊙ロ⊙๑)

穏やかな佇まいや雰囲気からは想像できないほどの熱量に、思わず感服です('◇')ゞ

私もSNSでの活動のことなど、直接自分に関係のある話も聞けて、大変身になりました♪

教室はもちろん、販売もされています♡

興味のある方はゼヒ下記ホームページをご覧くださいね!

 

《sana_kago》

http://sana-kago.ciao.jp/